リーからの、この家を買う興味ある?っていうなんともぼやっとした申し出があってから、まず考えたのは、私たち、この家を買いたいの?ってこと。
実は、アメリカの不動産不況も回復し、賃貸料がドンドン上がっていく市場状況で、家を買いたいなぁ、とはずっと思っていた私たちです。アメリカでの家探し、本格的に購入活動に入る場合は、「優秀な」リアルターを雇う(と言っても、南カリフォルニアでは、リアルターのコミッションは売手が負担することが慣例となっています)ことが勧められますが、家探しの最初の段階、どんな家を買いたいか、相場はどんなものかを見るにあたっては、ウェブサイトの情報や、オープンハウスなどで、情報を得ることもできます。
ウェブサイト
売出し中の家を知るにはいろいろ方法がありますが、手っ取り早いのがウェブサイトで探すこと。私が好きなサイトは、Zillow (zillow.com) と Trulia (trulia.com)。地図を見ながら漠然と見てもいいし、希望の地域や条件を入れて絞り込むこともできます。
売出し価格や、過去の取引経緯、不動産税の支払履歴、学校区の情報等がわかります。間取りの詳細や、多くの場合、家の写真が何枚も掲載されていたりします。
Zillowには、独自の方式で打ち出したZestimateという、参考市場価格ものっています。これは、Zillowが考えると、販売および賃貸の現時点の適正価格および1年後の予想販売価格。必ずしも正確に市場価格を反映しているか、といえば疑問はありますが、一つの取っ掛かりとしては参考になります。
これらのサイトでは、過去に販売された家の情報も見ることができるので、類似条件の家がどのくらいで販売されていたのかを知るのにも、とても参考になります。
ZillowとTruliaの他に、有名なのが、Redfin (redfin.com)。このサイトでは、不動産代理人も提供しています。
オープンハウス
実は私の趣味の一つは、オープンハウスに行くこと。アメリカの住宅市場の中心は中古住宅ですが、売主が家を公開して、家を見てもらうのがオープンハウスです。「オープンハウス」のサインを見つけて訪れたり、Zillowとか、Trulia等の住宅検索サイトでオープンハウスをチェックして訪れたり。
何件、見に行ったかわかりません。こうして色々な家を見ることによって、自分の好みとか、求めるものが明確になっていくような気がします。
最近、会社の同僚が家の購入手続きに入ったのですが、彼女の場合には、売り出し1日目の日にオープンハウスに行き、一目惚れ。その日のうちにオファーを入れて、承諾されたそうです。こんな成功例もあるんですね。
この家でいいのか?
数年、あちこち見て回っていたんですが、実は、住んでいるこのタウンハウスがとっても気に入っていたんです。築30年近くのタウンハウスであるものの(それでもこの地域では新しい)、この私たちが入居する前に、全面的にリフォームしたこの家。バスルームやキッチンは、私たち夫婦の趣向にピッタリ。この家の場所も気に入っていて、なかなかここから引っ越してでも住みたい家に巡り会えなかったといのが実情です。
家を買うことを念頭に、数年間、見て回っていた私たち、大家さんの申し出を受けて、この家を買うことに興味があるかについては、自信を持って、肯定することができました。但し、本当に買うかは、もちろん、値段に折り合いがつけば、の話。大家さんと私たち夫婦の間で、ダラダラと交渉と言えるような言えないような話し合いが始まったのでした。